さて、前回の記事 ?の続きです。
電源周りは諦めたので、とりあえずCPU基板の方を眺めてみましょう。
水晶発振器は27MHz。基本的にNTSCでの信号生成を含むCPUの場合、これからPLLするのが多い気がします。
メインCPUはヒートシンクが接着されていて型番を読むことは出来ませんが、
右端にFlashROMがあります。
また、ケースにJavaのロゴが入っていました。
メディアプレイヤー向けのコア内蔵のLinuxが動くCPUであることはほぼ間違いないでしょう(経験上)右手前に赤外光受信機を実装するパターンが有りますが、ここには付いていません。
ボードのみで構成されるような小型の機器を作るため用のパターンでしょうか。
延長されてフロントのVFD基板に接続されています。
このパターンの周辺に5VのTPがあるので、電源ユニットからの5VSTBYで常時起きてて、
赤外線リモコンの割り込みでメインCPUが起きるようになっているのでしょう。
左下には放熱パッドの付いたICが。LOADと書かれていて、V,U,WなどのTPがあります。
トレイローディング用のモータドライバICかと思われます。
「ICE」と書かれたコネクタ。CPUのオンチップデバッグなどに使われるコネクタです。
8pinなので、JTAGの最小限の配線があるのでしょうか。
と、色々眺めていると「USB1」「USB2」のコネクタパターンの左にある謎の4ピンコネクタ。
そうです。シリアルコンソールに決まってます。
こういう機械に現れる未接続の4ピンコネクタは、VCC,TX,RX,GNDのシリアルコンソールに決まっているのです。
(っていうかRS232って書いてあったことにあとで気づくなど)
よっしゃキタコレーと思ってオシロスコープのプローブを当ててみます。
何か信号でたー!!!
パルス幅を測定してみます。
約115Hz。
もうこれは115.2kbpsのUART確定です。
小躍りしながらUSB-TTL UART変換ケーブルのRXに繋いでTeraTermを見てみます。
現れるのは
なんじゃこりゃー
バイナリ…
文字化けか?ボーレート変えてみるか?
いや、どれも一緒だ。アスキーらしきものは出ない…
おっかしーなー。
HEX確認可能な別のツール(XBee用のX-CTU)で見てみる。
…バイナリだ。しかも4桁の数字や”NORM”と読める文字も出てるので、これはコンソールではなく、何か意味のある人間の読めない通信だ…
落胆
いやまて、信号反転かもしれん、ロジアナに繋いでみよう。
ついでに接触不良だと嫌だからハンダ付けしよう。
(良い子は真似してはいけません!)
ロジアナはZEROPLUSのLogic Cube LAP-C(16128)。
ストロベリーリナックスで4万円のお買い得品です。安くなったもんだ。
https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=64002
…あかん。信号反転するとUARTとしてエラーが多すぎる。
ロジックレベルも、ボーレートも、パリティも、ビット長も合っていて、正常に通信しているようだ。
落胆×2
小躍りしてからのこれなのでショックがでかい…
さすがにこれを解析する気力はないぞ…?