マスコットアプリ文化祭の〆切はまだだけど、自分が応募した作品を開発者視点で振り返ってコメントしようと思う。 ウソは好きじゃないので、本音で書きます。
◇マスコットアプリ文化祭を知ったきっかけ
プロ生ちゃんのTwitter でのつぶやきのリツイートを見たんだと思う。 あんまりキャラ萌えしない方なので、「へー、こんなのやってるんだ。がんばってるなー」 くらいの気分で開催ページを見に行った。 で、概要だけ読んで戻ろうと思ってたんだけど、
? 「ちょっと待って? 大沖さんの特別4コマ入り限定グッズがもらえんの?」
ってのに気付いてしまったので、参加することにした。
? 「ひらめきはつめちゃん、いいよね!」
はつめちゃんの発するおやじギャグは、とっても良いと思います。
◇「那珂ちゃんの楽屋」の応募
大沖さんのグッズが含まれる「キャラクターコンプリート賞」をもらうには、全てのキャラクターを使う必要がある。 なので、各キャラクターの利用規約を見に行ったんだけど…、
キャラクターの数だけ利用規約があって、割と大変だった!
多くのキャラクターの利用規約は、「非営利目的なら使ってもいいよ」 になってて 「みんなに使ってほしい」 って気持ちがあらわれてたんだけど、
? 「読むの、めんどくさい…」
って思ったのをよく覚えている。
このときは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのありがたみを強く感じた。
で、キャラクター全員を使ったアプリを何にするか悩んだんだけど、結果として全てのキャラクターが含まれている画像を、ウィンドウシッターとして利用する、という暴挙にでることにした。 (ウィンドウシッターとは、フォーカスのあるウィンドウの上などにマスコットを表示するアプリ)
ウィンドウシッターのアプリ部分は過去に作っていたので、テーマ作成でやったことは画像を縮小して、立ち位置の高さのオフセットを調整するだけ、だった。
ただ、さすがに手抜きすぎなんじゃね? と思ったらしく、応募前にキャラクター部分をクリックすると、各キャラのセリフが順に表示されるように Lua スクリプトを調整した。
ちなみに、画像がウィンドウ幅を超えて表示されるのを抑制してないので、キャラクター画像をドラッグして表示位置をずらすと、クエリちゃんがはみ出したりする。 まぁ、クエリちゃんは空を飛べるので大丈夫だと思う。 (Unity ちゃんは…)
あとは、美雲あんずちゃんの画像が公開されてたので、その中の SD 画像を用いたテーマも作った。
最初に応募した時点では、この画像が表示されるだけのテーマだったんだけど、目パチ用のセルを Gimp で作って追加するなどの更新を繰り返した結果、
起動するとセリフを表示してウィンクするという、あざといテーマに仕上がった!
調べた所によると、あんずちゃんは「あざとかわいい」キャラクターらしいので、設定に沿った良いテーマになったと思う。
あと、あまり関係ない話としては、SD あんずちゃんに満足したので、プロ生ちゃんと美雲このはちゃんのテーマを途中まで作ってたんだけど公開しないことになりそう。 SD じゃない絵は、縮小すると良さが薄れる気がするので…。
それに、東北ずん子のテーマはアプリには含まれてるけど、マスコットアプリ文化祭の期間中に更新しなかったので、東北ずん子のテーマは応募作品として申請してない…。 (ずん子ちゃんにも目パチを追加してたり、胸元をクリックしたときのセリフを用意してたりとか、処理スクリプトは頑張ってるんだけど)
全体的にテーマを作っていて思ったのは「キャラクターの決め台詞があったらなー」 ということ。 テーマに使ったセリフは、各キャラクターの Twitter の発言をもとに考えて作ったけど、テーマのスクリプトを調整するより時間がかかった。
那珂ちゃんの楽屋のページ
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◇「ウィンドウ・アスレチック」の応募
で、作品を1つ投稿して調子に乗ったらしく、以前から作りたかったアプリを1つ作ることにした。 簡単に説明すると、デスクトップ上を、キャラクターが走ったり、ウィンドウをよじのぼったりするアプリ。 作り終えてからコメントで知ったけど「しめじ」と同じようなことができるアプリです。
最初は、プロ生ちゃんがウィンドウの上を走るだけのテーマを作った。 たまにプロ生ちゃんが転んで起き上がるようになるモーションを追加したときに、「ドジっ娘か…、あざといな」 と思った。 動きがあるアプリは作ってて楽しかった。 最初にちゃんと動いたときは、自分で作ってるのに 「すげー、動いたよ!」とか思ったりしたし。
このプロ生ちゃんのテーマも、落下中のアニメーション用にドット絵を追加したり、右向きの画像は左向きの画像を反転したものからヘアピンのドット部分を消すとか少しずつ改良を加え、直近のバージョンでは、ウィンドウ端でジャンプするようになってたりする。 よりアクティブに動いて、いい感じだと思う。
ちなみに、タスクバーを左側などにしていると、プロ生ちゃんはウインドウ端から飛び降りた時に画面外まで落下し続けてしまい、あたかもパラシュートなしのダイビングを見ているような感じでとても切ない気持ちになる。 心が強くない人は、アプリ実行時に注意してほしい。
で、次に東北ずん子ちゃんのテーマを作った。
このテーマを作ろうと思った時は、
? 「なにか、こう…、アプリの可能性を示せるようなテーマを作りたいんだ…」
とか、ろくろを回すポーズでしゃべってそうなことを考えていたように思う。
で、自転車でサイクリングロードを走っているときに
? 「はっ! 降ってくるずんだ餅をずん子ちゃんが食べ続けるとか、最高にシュールじゃね!」
とか思い、そのノリのまま仕様を決めた結果、少しだけシュールなテーマになった。
さっそく作ったものを知人に試してもらったが、
「あの緑のやつって豆じゃなくて、ずんだ餅なの?」
っていうコメントをもらったので、改善してずんだ餅が自己主張するように変更した。
私は、プログラマとして誤解が起きないような表現をすることは、とても大事だと思っています。
あと、東北ずん子のテーマも改良がなされ、最新版ではずんだ餅が積み上がるようになっている。
ずんだ餅を積み上げるための変更を Lua スクリプトに施しながら、「あー、なんで私はずんだ餅を積み上げようとしてるんだ?」 とか 「Box2D を取り込めばよかったかも」 とか思ったりしたのも、今となっては良い思い出だ。
☆ ウィンドウ・アスレチックについては、マスコットアプリ文化祭の参加キャラクターの顔アイコンが転がるテーマもマスコットアプリ文化祭応募作品として配布されているので、是非 動作させてみてほしいと思います。(MtCedar さま作
ちなみに私は、初見でお茶を吹いて頭を抱えるくらいのインパクトを受けました。
ウィンドウ・アスレチックのページ
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◇「ばってりもにたー」の応募
ここまできたら、過去に作ったアプリで、ひと通り応募するノリになったらしく、ノート PC なんかのバッテリー表示するアプリに SD あんずちゃんの絵を適用することにした。
ベースとなる画像を追加するだけのつもりだったけど、髪の毛がバッテリー表示部分より後ろになるのが気に喰わなかったので 「バッテリー表示を描画してからマスコットを描画するように」 っていう変更を行った。
あと、この記事を書いてて充電中かどうかの表示の切り替わりが Windows で遅いという問題があるのを思い出したが…、とりあず気にしないことにしようと思った。
私は主に Ubuntu を使っている人なのです。
ばってりーもにたーのページ
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◇「テーマ時計」の応募
最後に応募したのは、画像差し替えられる時計だ。 プロ生ちゃんのテーマを追加した。
やっぱり使える素材が多いというのは、利用キャラクターを選ぶ大きな要因になると思う。
このアプリでは、テーマを作成するためのツールを過去に自作していたので、それを使ってテーマを作った。 テーマを作成するツールを作った当時は
? 「うっはー、このパーツ位置の調整ツール、最高じゃね!」
などと思っていたはずだが、実際に今になって使ってみると
? 「使い方がわからん! なにこの残念ツール!」
って思った。
自分のスキルが上がって、要求レベルが上がったんだと信じたいです。
あと、このアプリも応募するにあたって、テーマを一覧から選ぶ機能を追加で実装したりした。
マスコットアプリ文化祭は、作りたかったアプリを作ったり、過去のアプリに修正を行う機会になったという意味で、私にとっては有意義だった。
このテーマ時計について印象深いやりとりは、このアプリを知人に試してもらったところ、
「え? Windows 7 なら、そういうのはガジェットで実現できるでしょ?」
って言われことですね。
とりあえず、「Linux や Mac でも動くから、ガジェットでなくていいんだ!」 って自分に言い聞かせることで動揺を隠すことには成功しました。
あと、このテーマ時計のソースコードは少し読みづらかったので、過去の自分に会う機会があればコーディングについて少しお説教したいと思いました。
テーマ時計のページ
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◇まとめ
- 大沖さんグッズほしさで参加したけど、参加したら各キャラクターに親近感がわいた。
- アプリを作ったり、過去のアプリを修正する良い機会になった。
- 見てるだけより、参加した方が楽しめる!
◇最後に
今現在は、クエリちゃんを用いた「マスコットが応援してくれるプログラマ用チケット管理システム」を作ろうと思っています。 マスコットアプリ文化祭の〆切に間に合う気はしませんが、とにかく作り始めます。
作り始めないと完成しないので。